AGV K7は英国のスポーツツーリング向けヘルメットとして、3000マイル・半年間の実使用レビューで総合評価4.0/5.0という高評価を獲得した。快適性・通気性・視界の良さは軒並み満点評価だったが、走行中にチンカーテン(顎部の風防パーツ)が脱落するという弱点も同時に報告されている。日本のライダーにとっては、AraiやShoeiのスポーツツーリングモデルと比較する際の参考材料として押さえておきたい話だ。
AGVといえばMotoGPライダーが被る硬派なブランドというイメージが先に来るけど、K7はもう少し普段使い寄りのラインという立ち位置らしい。MCNのレビュアーであるCharlotte King氏は、以前所有していたAGV K5 Sが自分の頭にしっくりきた経験から、今回のK7にも期待して試したそうだ。結果として「かぶった瞬間から快適だった」というのは、ヘルメット選びにおいてはなかなか強い言葉だと思う。
スペックと評価の中身
ソースによれば、K7はコンポジット(複合繊維)シェル、マイクロメトリック式チンストラップ、ドロップダウン式サンバイザー、Pinlock対応のシールドを備える。インナーは取り外して洗える仕様で、インカム対応。重量はMサイズで1540g、価格は389ポンド(記事執筆時点のレート感覚だと5万円台後半〜6万円台前半のイメージだが、これはあくまで海外価格であり国内価格ではない点に注意)。保証は2年。
項目別評価を見ると、快適性・視界・通気性がそれぞれ5.0満点、静粛性と見た目、品質が4.0、コストパフォーマンスは5.0という結果。総合4.0という数字だけ見ると平凡に思えるかもしれないけど、中身を見るとかなり満足度の高いレビューだ。特に通気性については「本当にシールドを閉め忘れていないか確認したくなるほど風が通る」というコメントがあり、頭頂部と顎のベンチレーションがしっかり効いている様子がうかがえる。
唯一にして最大の弱点
一方で明確な減点ポイントとして挙げられているのがチンカーテンの脱落だ。チンカーテンというのは顎の内側に付いている布製のパーツで、走行風がヘルメット内部に巻き込むのを防ぐ役割を持つ。レビューでは「ちょっとズレたと思ったら、高速道路走行中に吹き飛んでいった」とのことで、脱落後は静粛性にも影響が出たと報告されている。快適性や通気性が軒並り満点評価な中で、この一点だけが「Cons」として明記されているのが印象的だ。
日本のスポーツツーリングヘルメット市場で見るとどうか
日本でスポーツツーリング用ヘルメットというと、ArariのRX-7XやQuantic、ShoeiのZ-8やNeotec3あたりが定番として名前が挙がる。ソース内でもK7の立ち位置について「Shoei Neotec3(約700ポンド)ほどではないが、HJC i71のような予算モデルよりは上」という比較がされていて、価格帯としてはミドルレンジのポジションを狙っている印象だ。日本国内でのAGV K7の販売価格や発売時期については、この記事の情報だけでは断定できないので、気になる人はAGVの正規輸入代理店や取扱店の最新情報を確認してほしい。
日本の道路事情を考えると、通気性の良さは真夏のツーリングで効いてくるポイントだし、逆に言えばチンカーテンが必須になる真冬の高速巡航ではこの弱点がそのまま気になる可能性がある。季節の変わり目で装備選びに悩む時期でもあるけど、こういう細かいパーツの耐久性は長く使ってみないと分からない部分でもある。
Yotaの本音
正直、快適性も通気性も視界も満点なのに、パーツが物理的に外れて飛んでいくというのはちょっと笑えない話だと思う。ヘルメットって結局のところ、一番大事なのは「毎日かぶりたくなるかどうか」で、そこはK7はかなり良い線をいっていそうだ。ただチンカーテンみたいな小さいパーツこそ、長時間高速で振動や風圧を受け続ける部分だから、ここが甘いと信頼感に響く。ArariやShoeiのユーザーが長年あのブランドから離れない理由の一つは、こういう細部の作り込みの安心感だったりするので、AGVがそこまで詰め切れるかは今後のモデルチェンジで見ていきたいところ。389ポンドという価格設定自体は妥当だと思うし、通気性重視で選ぶならかなり候補に挙がるヘルメットだとは思う。
※画像は記事内容に基づくAI生成イメージ(2.5Dデフォルメ)であり、実在の車両・機構とは異なります
この記事はMCNの報道を元に、日本市場の視点から独自に考察・編集したものです。MCN

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