メッツラーの「ロードテック02」が、米カリフォルニアで4128マイル(約6642km)の長期実走テストを終えた。2024年1月デビューのこのタイヤは、スーパースポーツツーリング向けとして開発され、ドライでの高グリップと耐摩耗性を両立させたのが特徴だ。日本での販売価格・取扱店在庫状況は各代理店の最新情報を確認してほしいが、選び方の論点としては国内で人気のツーリングタイヤ勢との比較軸になりそうなネタだ。
バイク仲間とタイヤの話をすると、必ず盛り上がるのが「次の交換、何履く?」問題だ。特にツアラー乗りは、グリップと寿命のどっちを取るかで毎回悩む。今回のメッツラー ロードテック02の海外テストレポートは、その悩みに一つの答えを出してくれそうな内容だった。
テストに使われたのはUltimate Motorcycling編集部のBMW R 1250 RSプロジェクト車両。数ヶ月にわたってカリフォルニアのあらゆる道を走り込んだというから、単なる短期インプレとは重みが違う。
デュアルコンパウンドと「Dynatread」が生む懐の深さ
ロードテック02の系譜は、Z6、Z8、01、01 SEと20年以上続くメッツラーのツーリングタイヤ史の最新形だ。今回新たに採用された「Dynatread」というトレッドパターンが目玉で、走り方や路面状況に応じてグルーブ(溝)の隙間が変化するという触れ込みになっている。激しく攻めるとグルーブが狭まって安定性重視に、逆にウェットや巡航時は溝が開いたままになるという設計思想らしい。
リア側はデュアルコンパウンドを採用し、フロントとリアのショルダー部分にはフルシリカコンパウンド、リアの中央・ベース部分は80%以上がシリカという構成。ショルダーの柔らかいコンパウンドがタイヤ幅の約80%を占め、寝かし込んだ時のグリップを稼ぐ狙いだという。テストしたR 1250 RSのサイズはフロント120/70 ZR17(58W)、リア180/55 ZR17(73W)で、この規格感からもタンデム+積載を想定したツアラー向けの性格がうかがえる。
実走レポートが伝える「弱点が見当たらない」という評価
海外メディアのインプレでは、直進安定性・コーナリング時の追従性ともに高く評価されており、フルブレーキングや加速でも「スクイーム(もたつき)」を感じさせなかったとされる。ワインディングでの入力に対する反応も素直だったという評もある。もちろんこれは現地テスターの体感であり、路面・気候・車両セッティングが異なる日本での印象がそのまま当てはまるとは限らない点は留意しておきたい。
国内勢との比較で考える、ロードテック02の立ち位置
日本のツーリングタイヤ市場では、ミシュランのロード6やブリヂストンのT32といった定番モデルが既に高い支持を得ている。この2つはどちらも国内正規流通が確立していて、バイク用品店やタイヤ専門店での取り付けもスムーズなのが強みだ。
メッツラーはヨーロッパ系ブランドの中では日本でも比較的流通がある方で、ロードテックシリーズ自体は輸入車オーナーを中心に一定の認知がある。とはいえロードテック02自体の国内価格・在庫状況・取扱店舗については、当方では正確に把握しきれないため、購入を検討する場合はタイヤ専門店やバイク用品店、メーカー日本代理店の最新情報を確認するのが確実だ。
免許区分の話で言えば、今回テストされたBMW R 1250 RSは1250ccなので大型二輪免許域の車両となる。ただしロードテック02自体は17インチ系サイズを中心に幅広い排気量帯のバイクに対応するタイヤなので、250〜400ccのネイキッドやツアラーに乗る普通二輪ユーザーにも選択肢としては関係してくる。
Yotaの正直な感想
個人的に気になるのは「2 in 1」を謳うキャッチコピーの部分だ。スーパースポーツにもスポーツツーリングにも対応、という売り文句はどのメーカーも多かれ少なかれ言うことで、正直これだけ聞くと眉唾に感じる。ただ今回のテストで4000マイル超という距離を走り切って「弱点が見えなかった」という評価が出てきているのは、単純に見過ごせない実績だと思う。
日本でタイヤを選ぶ時、多くの人はまずミシュランかブリヂストンを検討して、そこにピレリやダンロップが続く、という順番になりがちだ。メッツラーは正直そのあたりに割って入るには知名度がもう一段欲しいところだが、ロングツーリング志向のライダーが「次はちょっと違うブランドも試してみるか」と思った時の候補には十分入ってくる存在感だと感じる。今度タイヤ交換のタイミングが来たら、選択肢の一つとして専門店で相談してみる価値はありそうだ。
※画像は記事内容に基づくAI生成イメージ(2.5Dデフォルメ)であり、実在の車両・機構とは異なります
この記事はUltimateMCの報道を元に、日本市場の視点から独自に考察・編集したものです。UltimateMC


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