Haojueスズキが350ccマキシスクーター「TVL350」を中国で正式発表、価格は約68万円〜71万円(現地レート換算・2026年8月下旬時点)。コーナリングABSやトラクションコントロール、電動ウインドシールド、フルフェイス2個収納など装備が非常に充実しており、ホンダ「フォルツァ」の対抗馬として話題になっている。ただし日本での発売・価格・導入時期は現時点で発表がなく、あくまで中国市場向けモデルという点は押さえておきたい。
先日、原付二種か普通二輪のスクーターに買い替えようかとカタログを眺めていたら、装備リストの充実度でつい足が止まることがある。TVL350のスペックシートを見た時もまさにそれで、「これ本当に350ccクラスの話?」と二度見してしまった。
339cc単気筒に6軸IMU連動ABS、装備は完全にプレミアム級
TVL350はスズキと中国・大長江グループの合弁会社「豪爵鈴木(Haojueスズキ)」が2026年8月21日に価格を発表した新型マキシスクーターだ。搭載されるのはHaojueが自社開発した水冷4ストローク単気筒4バルブエンジンで、総排気量339cc、ボア×ストロークは78mm×71mm、圧縮比10.6:1。最高出力22.0kW(7,500rpm)、最大トルク32.2N・m(5,500rpm)を発揮し、公称最高速度は138km/hとされている。トランスミッションはCVT、燃料タンク容量は12.3Lでキーレス開閉式の給油口を備える。
足回りはフロントに高剛性フォーク、リアにリンク式サスペンションを採用。安全装備がかなり本格的で、ボッシュ製コーナリングABSを6軸IMUと連動させ、バンク中のブレーキングでも安定性を確保するという。さらにAstemo製トラクションコントロールも標準装備で、濡れた路面でのスリップ抑制に対応する。タイヤはフロント120/70-15、リア150/70-14、前後ディスクブレーキだ。
電子装備も豪華で、Bluetooth連携対応の7インチTFTメーターはGoogleマップなどのミラーリング表示に対応。スマートキーで物理キー不要、スマホアプリでのデジタルキー共有機能もある。ウインドシールドは電動無段階調整式、デュアルレンズLEDヘッドライトにはコーナリング追従の補助ライトも付く。シート下にはフルフェイスヘルメット2個分の収納スペース、双方向急速充電対応USBポート、さらにドライブレコーダーやグリップヒーター用の電源コネクタまで純正で用意されているというから、後付けカスタムを見越した設計思想がうかがえる。上位グレードの「箱杠版」には電空式クイックリリースの55L純正アルミトップケースが標準装備される。
フォルツァと並べて考えると見えてくる立ち位置
装備リストだけ見ると、正直ホンダ「フォルツァ」を強く意識した内容だと感じる。フォルツァも大容量シート下スペースやスマートキー、快適装備の充実で日本のマキシスクーター市場を長らくリードしてきたモデルだが、TVL350はそこにコーナリングABS+IMU連動やトラクションコントロールという、より上のクラスで見るような電子制御まで盛り込んでいる。350ccクラスでここまでの安全装備を標準搭載してくる車種は、国内で見てもそう多くない印象だ。
日本の免許区分で考えると、総排気量339ccなので普通二輪免許(〜400cc)で乗れるカテゴリーに入る。この排気量帯は国内でもマキシスクーター需要が厚く、通勤・ツーリング双方でこなせる立ち位置になりやすい。ただ今回発表されたのは中国市場向けの価格であり、日本での発売・価格・導入スケジュールについては現時点で公式な情報はない。Haojueスズキという合弁体制自体が中国市場向けの枠組みであることも踏まえると、そのまま国内に持ち込まれるかは別問題として見ておく必要がある。
気温が上がる時期はヘルメット2個収納できる利便性がありがたく感じる場面も増えるだろうし、電動ウインドシールドのような細かい快適装備は長距離ツーリングで効いてくるはずだ。もし国内導入の噂が出てくるなら、フォルツァとの装備比較・価格帯の位置づけがまず注目点になる。判断材料としては「電子制御の充実度」と「収納力」の2軸で既存のマキシスクーターと比べてみるのが分かりやすい。日本での扱いについては、スズキ公式の発表を随時確認するのが確実だ。
※画像は記事内容に基づくAI生成イメージ(2.5Dデフォルメ)であり、実在の車両・機構とは異なります
この記事はバイクのニュースの報道を元に、日本市場の視点から独自に考察・編集したものです。バイクのニュース


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